カロテノイドが若々しい肌をキープする？

カロテノイドは美容にとっても大きな働きをもたらします。カロテノイドはそのものが抗酸化物質故に肌細胞の酸化、つまり肌の老化を防ぎますし、体内では必要に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAもまた肌細胞の新陳代謝に重要ですので、二重に美肌に効く栄養素と言うことができます。

まず抗酸化物質としてのカロテノイドですが、抗酸化物質の中でもカロテノイドは抗酸化力が高いものです。

抗酸化物質とは活性酸素が細胞等を酸化させ、機能を失わせるのを防ぐ物質です。活性酸素は酸素を吸って生きている以上絶対に元から絶つことはできないため、その後の対処が重要です。

他の抗酸化物質としてはビタミンCが一般的ですが、ビタミンCは短時間で尿に溶け排出されてしまう上に、ストレスなど他の要因で大量に消費されてしまい抗酸化物質として常に十分な量が使われる保証はありません。

そのため抗酸化力が高く、緑黄色野菜を食べれば安定して摂取できるカロテノイドの重要性が高いのです。

また、カロテノイドから変換されるビタミンAもまた肌に重要な栄養素です。ビタミンAは皮膚や粘膜の新陳代謝に必要となる栄養素ですが、適量を摂取するのが難しい栄養素です。

一部のビタミンAを多く含む動物の内臓などの動物性食品を食べない人には取りづらく、これらを好んで食べる人は逆に過剰症が気になる栄養素です。

一方でカロテノイドは必要な分だけビタミンAに変換されるため便利で安全性の高い栄養素と言えます。