カロテノイドの効果と副作用

植物に含まれるカロテノイドの、動物内における働きは大きく分けて二つあります。一つはビタミンA前駆体としての働き、もう一つは抗酸化物質としての働きです。

 

まずカロテノイドはビタミンA前駆体、もしくはプレビタミンAなどと呼ばれます。これはカロテノイドが動物によって吸収されると体内で必要に応じてビタミンAに変換される物質であるということであり、ビタミンAそのものの代わりとしてカロテノイドを使うことができるのです。

 

ビタミンAはほとんどが動物性食品に含まれるため人によっては非常に摂取しづらい栄養素ですが、カロテノイドなら緑黄色野菜を食べることで安定して摂取することができます。

 

次にカロテノイドは抗酸化物質の一種です。抗酸化物質とは活性酸素が体の細胞を酸化させるのを防ぐ働きを持つ物質であり、細胞が酸化することによる様々な症状や病気を防ぎます。

 

細胞の酸化というのは老化現象の直接の原因であり、またガンなどの加齢によって発生する多くの大病の原因でもあります。したがってこれを防ぐ抗酸化物質は平均寿命が十分長くなった現代では非常に重要なものです。

 

カロテノイドを摂取しすぎることによる副作用などは、基本的にありません。カロテノイドが変化するビタミンAは過剰摂取による副作用が重く、人によっては厳しく摂取制限を行う必要がある場合もあります。

 

しかしながらカロテノイドは必要に応じてビタミンAに変換され、過剰な分は返還されないまま排出されるため過剰症が発現することはありません。

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